見知らぬ顔

通販で購入した商品、
「クロネコで発送した」という連絡があった。


ピンポーン！

カメラで確認してみると、
いつものクロネコのお兄さんではない。

それは、もちろん 構わないのだが、
なんか変だ。


初めて見る顔。
カタコトの日本語。

制服を着てもいない。

20代？いや、下手したら10代の少年が
2人、荷物を持って、立っている。


？？？
なんか違和感を覚えながらも
荷物を受け取り、受領印を押した。

少年たちは、礼儀正しく 挨拶をして、
帰っていった。


どうにも そのまま やり過ごせなくて、
センターに電話…
する前に、調べてみた。

すると、
委託先の配達員が私服で配達することは、
普通に、あるらしい。

なんだ、そうだったのか。


少年たちよ。

わたしは、きっと、ずっと、
キツネにつままれたような顔を
していただろう。

すまなかった。


それにしても、ちょっとドキドキしたから、
制服なしの配達員さんがいるならば、
社名入りの腕章をつけるとか、
帽子だけでも被る、とか、
なにか目印を付けてほしいなあ。

それとも、1台の車に
各社からの委託品を 混載し、
あっちのお宅では「クロネコでーす」
こっちのお宅では「飛脚でーす」
とでも、やっているのだろうか。


世の中には、わたしの知らないことが、
まだまだ たくさん、ある。