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RL盲 [どうでもいいこと]

「左右盲」という言葉を、数年前に、知った。

右と左の区別がつきづらい人のことを
言うらしい。

わたしも、子供の頃、
左右が とっさに わからなくなることが
たまに あり、そんなときは、
ごはんを食べる動作をして
「あ、こっちが右だ」と確認していた
時期がある。


わたし自身、左右盲ではない(と思う)のだが、
日常生活で たまに 困ることがあるのが、
イヤホンのRとL。


ふだん、イヤホンやヘッドホンは、
たまに入る ある特定の仕事で
使うだけ。

しょっちゅう使っているわけではないせいか、
RとL、どちらを どちらの耳に入れたら良いのか、
いつも、一瞬、迷うのだ。

「Right」「Left」と書かれていれば、
まだ 良い。

「R → Right → 右」という翻訳作業が
一段階 増える分、
そして 途中で「Right」「Light」などと
余計な雑念が入り込んでくる分、
判断に迷いが生じるのだろう。

いや、それ以前に、
「R」と「L」という小さな文字が
どこに書いてあるのか、探すことから、
始めなければいけない。

もう、どっちでもいいや!
と適当に 耳に突っ込むと、やはり、
左右の区別は大切らしく、
結局は やり直すはめとなる。


ある日、業を煮やした わたしは、
R、つまり「右」の丸い部分(皮膚に触れない側)を
油性ペンで、赤く、塗りつぶしてしまった。

その仕事の内容により
使うイヤホンを換えているので、
あれも、これも、それも、全部…
家中にあるイヤホンの右だけを、
赤く塗った。


これで、一目瞭然、
どちらが どちらなのか、
すぐ わかる。

外に持ち出すことは 皆無だから、
見た目が悪くとも、構わない。

「R」と「L」という小さな文字を
探す必要も、なくなった。


「あれ、どっちが どっちだっけ?」

わずか1秒にも満たないほどの
一瞬の迷い、空白も、
積もり積もれば 結構なストレスに
なっていたらしい。

そんな小さなストレスの素を
排除したら、
思いのほか、すっきりした。


今日も わたしの右耳には、
赤く塗りつぶされたイヤホンが
おさまっている。



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共通テーマ:日記・雑感

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